6月24日(土)、キスチャック先生の「言語コミュニケーション特講IV(ことばとパフォーマンス)」を受講している学生が、国立能楽堂で狂言『伯母ヶ酒』と能『羽衣』を鑑賞しました。
千駄ヶ谷の駅からほど近くにある国立能楽堂
中庭には緑が多くあります
今回は「能楽鑑賞教室」に参加しました。能や狂言に関する説明の後、2つの演目が上演されました。
狂言『伯母ヶ酒』は、酒好きの主人公が酒屋を営む伯母からお酒をごちそうになろうと画策する話です。日暮れの時間に鬼が出るという嘘をついた後、帰ると見せかけて鬼に変装した主人公は再び伯母の家に戻ります。鬼の姿を見て恐怖を感じる伯母は、主人公が扮する鬼に言われるがままお酒を出します。はじめは正体がばれないように注意して飲む主人公は、酔いが回るとだんだん大胆になっていきます。
セリフ劇である狂言は話の流れがわかりやすいものです。また、今回の演目は酒好きの人物が引き起こすわかりやすい失敗談で、場面場面で笑いが起きていました。
能『羽衣』は羽衣伝説を題材にしたもので、漁夫が見つけた衣を取り戻そうと天人が舞を踊るという話です。上演時間が55分と能の演目の中では短く、初心者にちょうどいい演目だとキスチャック先生が話していました。お面をつけた天人が羽衣を着て踊る姿は非常に美しいものでした。
脇正面席の前2列で鑑賞
舞台の前で記念撮影
通常の授業では英語を通して日本の伝統芸能を学んでいる学生たちにとって、日本文化に実際に触れる絶好の機会となりました。
(N.Kurabayashi)