産学連携

観光文化学科のカリキュラムの大きな特徴に「実践」科目があります。教室で観光現象に関する基礎的な理論を学ぶことは大切です。基礎的な知識を学んだうえで、教室以外の場所で、観光を実践的に体験する授業が「観光文化実践」です。教室での理論を生きた知識となるように、学生が観光地や観光事業者を自ら訪ね、自分の目で確かめることで学びを深めます。1つの実践授業で勉強する内容は1つではなく、多岐にわたります。学生たちは自分たちで調べ、ディスカッションを繰り返し、試行錯誤を繰り返しながら目標に到達します。

ホスピタリティビジネス

ブライダル(学生企画による結婚式)

将来、ブライダルの仕事をしたい人もいるでしょう。観光文化学科では、学生が結婚式を企画し実行しました。はじめは「できたらいいなぁ」くらいの希望でした。しかし自分たちで調べ、関係する役所や会社などに相談するうちに大きなプロジェクトとなりました。なし婚(式を挙げていない)ご夫婦を一般公募して、学生たちの面接によって1組決めさせていただきました。式場は自由学園明日館。池袋にある重要文化財です。1年がかりの結婚式で、当日は悔しい失敗もありましたが、学生たちは自分たちの力で式をやり遂げました。

ホテル?インターンシップ

就職にどのように取り組むかは、学生にとって大切な問題です。未来の自分の職業は何か?そのような疑問を解決するのに役立つのがインターンシップです。インターンシップとは、学生が行う就労体験です。この経験を通して、自分にはどのような職業が向いているか、学生時代のうちに深く考えられるようになります。観光文化実践ではインターンシップに関する授業も設けられています。写真は宿泊サービス業のインターンシップ体験です。

JR川口駅「駅からハイキング」

観光文化実践だけではなく、学生が授業以外の校外学習をする機会を多く設けていることが観光文化学科のカリキュラムの特徴です。JR川口駅の「駅からハイキング」プロジェクトは、授業ではないので単位にはならないのですが、それでもやってみたい学生有志による校外活動です。学生たちはJR川口駅を出発点としたハイキングコースを、JR川口駅、川口市役所のご協力をいただいて作成しました。本学学生の作成したハイキングコースに参加した方が一番多かったということで、JR川口駅の駅長より感謝状をいただきました。

まちづくりビジネス

池袋サンシャインシティ(廃材を利用したおもちゃづくり)

観光文化実践では多様なテーマのもとに学生の自主的な活動を応援しています。SDGsもテーマです。株式会社サンシャインシティによるプロジェクト「Sunshine City PLAYPARK(サンシャインシティプレーパーク)」に参加した学生たちのテーマは、「地域の子供たちへ遊びを通じてリサイクルの大切さを伝えよう」。目白キャンパスの廃材を使って、子供たちのおもちゃを作ることにしました。安全、清潔を保つためにペットボトルなどをどう処理をすればよいかも真剣に勉強しました。当日は多くの方におもちゃ作りに参加していただきました。プロジェクトを通して勉強は多岐にわたりますが、多くの方のご協力に感謝するとともに、自分たちの活動に大きな達成感を得ました。

南房総(農業と観光)

最近の観光文化実践の大切なテーマに「農業」があります。日本の農家の作る農作物は、その質の高さから世界的にも高く評価されています。ただし後継者不足などの問題をかかえていることも事実です。農業のかかえる問題を、観光と学生の視点から、解決に向けたお手伝いにも取り組んでいます。手始めにサンシャインシティ文化会館で行われた「としまMONOづくりメッセ」に参加し、千葉県南房総市の「加藤菜園」にご協力いただき、同じ生活創造学部生活文化学科の学生の作成したレシピとともに、採れたての菜花を販売する活動を行いました。

フードビジネス

ブルーベリー(東京都の地産地消)

東京においても農業は大切な産業の一つです。東京都日野市にあるNeighbor’s Farmにご協力をいただいて「東京都産の美味しいブルーベリーを東京の人たちに広める」ことを目的とした観光文化実践も行いました。学生たちが実際にブルーベリーを収穫し、目白のカフェにご協力いただきブルーベリーを使ったメニュー販売をする活動を行いました。学んだ知識は、農業(ブルーベリーの収穫など)からマーケティング(カフェの採算など)まで多岐に渡りました。

植物肉プロジェクト

観光文化実践は社会人基礎力を養成します。「植物肉のすばらしさを、広く世の中に広めたい」との思いから、グリーンカルチャー株式会社のご協力のもとに植物肉プロジェクトを実施しました。植物肉の勉強、目白の飲食店での販売などの経験を通して、多くの社会人のみなさまとお目にかかりました。社会人の言葉は、メールにしても会話にしても、学生の日常語とは全く違い、当初は間違いばかりでした。活動を通じて、植物肉だけではなく、社会人としての自覚も学ばせていただきました。