【授業紹介】観光文化実践V ~ホテル見学?経営戦略を学ぼう!~

-観光文化実践-

 本学科の特徴でユニークな授業「観光文化実践」。学生が観光地や観光事業者を自ら訪ね、自分の目で確かめることで、教室での理論の学びを深めています。各教員がオリジナルの授業計画を立てていますが、今回は「観光文化実践Ⅰ 」を紹介します。

【ホテル見学?経営戦略を学ぶ?観光文化実践Ⅴ】

「観光文化実践V」の授業では、ホテルの経営戦略について学んでいます。JR東日本グループ傘下の3つのホテルを題材とし、ラグジュアリー?ホテル、シティ?ホテル、バジェット?ホテルに分類されるホテルが、それぞれどのような戦略で経営されているのかを学び、調べて研究発表を行います。

ホテル見学その① 東京ステーションホテル

ホテル視察の第1弾として、東京駅丸の内側駅舎にある東京ステーションホテルへ行って参りました。辰野金吾が手がけた美しい赤レンガ造りは、日本を代表する名建築です。100年以上前、創建時のレンガ壁も随所にあり、長い歴史を感じました。それゆえホテルは歴史から紡ぎ出される様々な「ストーリー」を持ち、東京ステーションホテルには泊まることを目的にしたお客様が多いそうです。ご案内いただいたスタッフの「スペックではなくストーリーを大切にしている」との言葉が印象深く感じられました。

皇居が目の前に見えるインペリアルスイートルーム、クレマチスの花をかたどった円形ドーム、駅舎の大屋根裏に位置するゲストラウンジなどを視察させていただき、様々なお話をお伺いすることで、東京ステーションホテルの戦略や魅力を現場で学ぶことができました。


ホテル見学その② ホテルメトロポリタン

ホテル視察の第2弾として、もうすぐ40周年を迎えるホテルメトロポリタン(池袋)へ行って参りました。旺盛なインバウンド需要や、駅前という好立地もあって多くの外国人観光客がいらっしゃいました。結婚式場、タイプの異なる客室、レストラン、バーなどを視察し、様々な顧客をターゲットにしたシティ?ホテルの戦略や魅力を学ぶことができました。案内していただいたスタッフの方からは、ホテルで働くことの楽しさや就職するうえで大切なことなどもお話いただき、学生にとって充実した時間を過ごすことができました!


ホテル見学その③ JR東日本ホテルメッツ目白

ホテル視察の第3弾として、目白駅にあるJR東日本ホテルメッツ目白へ行って参りました。JR東日本ホテルメッツは、首都圏を中心に駅前という利便性の高さを誇り、「飾らない上質」をコンセプトにしたビジネスホテルです。フロントロビー、客室、テナントを視察しました。セルフチェックイン機や、客室のテレビからのチェックアウト手続きなどを導入しスムーズな手続きができる一方で、スタッフの方が前に出て挨拶やお声がけを大切にしているとのことでした。客室には必要十分なものが、高い品質でそろっていました。競合他社や立地についてもディスカッションし、当ホテルの戦略や強み、弱みを学ぶことができました。

最終授業では、視察した各ホテルの収益構造の特徴、顧客ターゲット、主力商品、強み、弱みなどについての発表を行いました。

(担当:江口智子)